似非スピにハマりやすい2つのタイプ
悩みが生じたとき、人はいろんな手段でそれを解決しようとします。
悩みの解決方法には直接的なものと間接的なものがありますよね。
例えば、パワハラで悩んだ場合、直接的な方法としては会社や専門機関に相談する、転職するなどがあります。
また間接的な方法として、ストレスを解消する、心理学を学ぶなどのほか、占い・スピリチュアル・宗教などに活路を見出す人もいるでしょう。
以前「占いでは悩みは解決しない」という記事を書きましたが、こういうもので人生が好転する人がいる理由は、うまく活用して自分の考えと行動を変え、積極的にチャンスをつかめるようになるからなんですね。
考えも変えず、行動もしなければ、お金が出ていくだけで、状況も未来も変わりません。
もうひとつ注意しなければならないのは、これらのなかには似非スピリチュアル、カルト宗教など、詐欺まがいのものや過激な思想を含むものもあるということです。
特に心が弱っているときにハマってしまうと、金銭以外にも損失が起こりかねません。
それを見抜くことも大切ですが、第三者から見ると「なぜそんな(わかりやすく悪徳な)ものに?」と思えるようなものに、いとも簡単にハマる人がいるのも事実です。なぜでしょうか?
「自分”以外”の何か」が欲しい人は要注意
実は似非スピリチュアルなどのカモにされてしまいやすい人たちがいます。
主なタイプを2つあげてみます。
依存心の強い人
自分自身の力ではなく、自分以外の何かが自分を幸せにしてくれると思っています。
自分以外の何かというのは、誰か特定の人であったり、モノ、場所、思想などであったりします。
例えば、〇〇神社にお参りさえすれば結婚できる、この壺さえ持っていれば幸せになれる…などです。
また現実に目を向けない極端なポジティブシンキングなども含まれます。
問題なのは神社参拝や壺を買うこと、ポジティブシンキング自体ではなく、それと同時に願いに向かって自分なりの現実的な努力をしていないことです。
参拝して終わり、壺を買って終わりでは現実は変わりませんので、結局また依存するツールを探してはハマるという、スピリチュアルジプシーのようなことになってしまいます。
力を入れるツボがちょっとズレているかも
自己肯定感が低い人
自分自身を肯定できないので、”今の自分”以外の何者かになりたいと心のどこかで思っています。
もちろんその自分以外の何者かというは、他人から見て「すごい」と思われる者です。
つまり承認欲求が強いともいえます。
誰しも自分の短所は「嫌だな~」と思うものですし、憧れる人がいたり、「こんな風になれたらなあ」と思うことも多々あると思います。
ところが自己肯定感が低く承認欲求が強すぎると、他人から認められなければ自分を認めることができません。
なので、「あなたはライトワーカーです」「人々を救う使命があります」などと言われると自分が認められたような気がするのですね。
ですが、「人を救う使命があること」と「実際に人を救うこと」はかなり違います。
現実的にはそれなりの行動を起こしていく必要がありますから、またそこで壁にぶち当たるというわけです。
本当に「人を救う使命」を持つ人は、他人に言われなくても、そういう道を自然に志していくことが多いと思います
なお、これらのタイプの人は、スピリチュアルに限らず、他のビジネスでもカモにされやすいので要注意です。
例えば、「これさえ買えば不労所得が毎月入ります」とか「あなたも簡単に億万長者になれる!」みたいなものですね。
現実とのバランスが大事
占い、スピリチュアル、宗教などは悪徳業者・団体にさえ気を付けていれば、そういうサービス自体を楽しむことは悪いことではありません。
それで元気が出たり、心が落ち着いたりするのであれば問題ないでしょう。
健全な範囲でつきあっていればよいということです。
しかし、同時に現実的な手をうつことも忘れてはいけません。
例えばストレス過多であれば休みをとったり、悩みで気が晴れないのならカウンセリングを受けたり、身体の調子が悪いのなら一度病院にかかってみるなどです。
お金であればファイナンシャル・プランナーに相談することもできますね。
また自分がすでに依存しているかもしれないと思うなら、一度距離を置いてみるのもよいと思います。
実は良心的な占い師さんであれば、同じような鑑定を何度も依頼してくるような占い依存の方にはお断りをされる方もいらっしゃいます。
当ルームでも占星術の鑑定を提供していますが、占いが依存しやすいもののひとつであるからこそ、依存できるような形ではメニューを作っていません。
精神世界に興味を持つ人は、つい心に重きを置きがちですが、人間は生きものですから、心だけではなく身体も大事にしなければなりません。
例えば運動の習慣を作ったり、食事療法を取り入れてみたりすると心身の調子がよくなり、悩みがいつのまにか消えた(どうでもよくなった)なんてこともあります。
悩みを解決するのに何も「スピリチュアル一択」とする必要はないのです。
依存しなくても解決できます
当ルームでは占い、スピリチュアルや宗教などに関するご相談もお受けしています。
- これらに依存してしまい、幸せどころかますます不安になっている
- もしかしたら、騙されているんじゃないかと疑心暗鬼になっている
- こういうものから一度離れて、悩みを解決していきたい
という方に、心理カウンセリングやコーチングを通じて、そもそものお悩みを解決していくことはもとより、
- 特定のものに依存しすぎないようにする
- 自己肯定感を高める
こともできます。
カウンセリングやコーチングは、ご相談者さまがご自分で考え、行動していただくことになるので、スピリチュアルより少し大変かもしれませんが、そのサポートをさせていただきます。
また、当方はスピリチュアルや宗教などに関しては原則肯定の立場をとっておりますので、安心してご相談ください。
どんなものにハマっても批判・非難することはありません
さて、今回のテラコヤラジオでは、何かと混同されがちな、占い、スピリチュアル、宗教の違いについてお話しました。
テラコヤラジオ第9回 占い、スピリチュアル、宗教の違い
これらのものを楽しむにはリテラシーも必要ですので、ご興味のある方はお聴きくださいね。
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