【占星術】風の時代も淡々と。
先日22日に木星と土星が大接近し、天文ファンの間では大きな話題になりました。
実は西洋占星術の世界でも、重要な出来事でした。
木星と土星が重なることをグレート・コンジャンクション(大会合)と言いますが、数年前からネット上でももういろいろ出ているのでご存知の方も多いかと思います。
そして最近よく聞くのが、
- 風の時代
- 水瓶座の時代
2つとも、占星術の話題です。これらのことについて、昨日と今日の2日間にわたって、Radiotalk「テラコヤラジオ」でお話しています。
12月25日 第4回配信「地の時代から風の時代へ:世界はどう変わる?」
12月26日 第5回配信「水瓶座の時代に活躍するのはこんな人!」
上記のリンクからブラウザでもそのままお聴きいただけます。Google Podcast、Amazon musicのポッドキャストでもお聞きいただけますので、「テラコヤラジオ」で検索してみてくださいね。
第4回→第5回と順番に聴いてくださいね
占星術に詳しくない方にもわかるように、専門用語は使わずにお話しておりますので、どういう時代になっていくのかというイメージをつかんでいただけるのではないかと思います。
以下は、ラジオ配信の補足です。
もくじ
地の時代から風の時代へ:世界はどう変わる?
西洋占星術の得意とすることは大きく二つあって、ひとつはその人の資質を読むことです。
もうひとつは運勢を読むこと。これは拡大解釈していけば、時代を読むこともできます。
2020年、小さなウィルスが私たちの生活を大きく変えました。
今は多くの方が、時代の変革期だなと感じていらっしゃることと思います。
いろんな専門家がいろんな説明をされていますが、ここでは、西洋占星術の観点からお話しています。
一言でいえば、約200年ぶりに大きく価値観が変わっていく時期に私たちは生きている、ということです。
22日の木星と土星の重なりは、実は今後約200年続く風の時代の本格的なスタートというタイミングでもありました。
ちょうど2000年から2020年まで、この20年間が、地の時代から風の時代への移行期でした。(風の時代とは?についてはラジオをお聴きいただければ幸いです)
価値観の変化は、地の時代の「所有、労働、権力(集団)」から、風の時代の「知性(学び)、コミュニケーション、平等」へ。
そして風の時代の大事なキーワードは「情報」、そしてそれを伝える「テクノロジー」、まさにITがそうですね。
この傾向は地の時代の終盤2000年初頭、インターネット普及の黎明期からすでに出ていますが、いよいよそれがデフォルトの時代になっていきます。
実際、もうキャッシュレスによってお金はすでにデータ(情報)になっていますし、物理的に会えない相手とは、データ化された相手の姿や声と(ビデオアプリを通じて)コミュニケーションをとっていますよね。
そしてお金や物質至上主義から、情報やネットワークなど目に見えないものがより大切になってくると思います。
特にネットワークという意味では、しがらみ・地縁よりも、年齢・国籍も関係なく、フラットで同じ理想を抱く同志的なコミュニティが重要になってくるでしょう。
そういう意味では、自分に合うコミュニティを自ら探す、自ら作るという力も必要になりそうです。
Facebookとアリババ
先日、Facebookが米当局から独禁法で訴えられました。
個人がフラットにつながっていくSNSは、本来とても水瓶座的(風の時代的)なもの。
ザッカーバーグさんも最初は「皆が便利になるから」(水瓶座的=風)と純粋な気持ちで開発したことでしょう。
しかし、今回の提訴内容からして、いつの間にやら情報と富を一極集中させるシステム(山羊座的=地)になっていたのかもしれません。
冥王星はまだ2~3年は地の星座・山羊座にあり、容赦のない総仕上げをしてから水瓶座に移ります。
山羊座が象徴するものは権力・権威。
風の時代の旗手でもあるはずのIT企業・情報産業でも、行き過ぎた権力・権威に関しては強制的にバランスをとらされる可能性があるかもしれない、と感じました。
そして中国からはアリババのニュースまで。
一方、これらの事象は権力が権威に圧力をかけているようなものですので、かなり興味深く見ています。
企業こそ変化が必要?
占星術的に見ると時代が大きく変わるのは約200年ごとです。
寿命が100年もつかどうかの人間には、もしかしたらそんなにたいした問題でもないのかもしれません(とはいえ、今後の数十年を楽しく生きられるかどうかは大切ですが)。
むしろ企業のほうが長く続いていきますから、変化に対応できるかどうかは切実な問題でしょう。
地の時代は1802年から始まりましたので、それ以前に創業した企業であれば、少なくともひとつ前の移行期(火→地)を乗り越えられた実績があるということになります。
Facebookもアリババもまだ若い企業ですが、ユーザーに寄り添うライフライン・プラットフォームであり続ければ、これからの時代も支持され長生きできるのではと思います。
特に水瓶座の時代には権威ではなく支持が大事になります。
水瓶座の時代に活躍するのはこんな人!
今後約200年続いていく風の時代のうち、最初の約20年(今から2043年頃まで)は水瓶座の時代となります。
注意:水瓶座の時代とネットで検索すると大きく分けて2種類出てきます。
・水瓶座に春分点がある時代(西暦2000年頃~4000年頃だといわれる)
・直近で冥王星が水瓶座に滞在する時期(2023-4年頃~2043-4年頃)=冥王星水瓶座時代
今回の記事(配信)では、直近に冥王星が水瓶座に滞在する上記の時期、その直前に木星と土星が水瓶座に入り露払いをする時期も加え2020年~2043年頃を「水瓶座の時代」といっています。
この時代はどんなふうになるのかというと、コミュニティのあり方が変わっていきます。そのキーワードはDXと多様性。
水瓶座が表すのは、仲間、平等、博愛、多様性、独創性、そしてIT、デジタル、科学などの技術です。
そして、独自の個性を持ちながらも集団への貢献を求めます。
では、どんな人が水瓶座の時代に活躍できるのかというと、水瓶座の求める条件を満たした人、つまり、
- 自分の個性・才能を自分だけのためでなく、自分の所属するコミュニティのために使える
- 自分と異なる個性・意見の持ち主を尊重し、ともに良くなろうとできる
- デジタルを使いこなし、自分の才能を広く多く人に届け、役立てることができる
です。
これからは個の時代だ!と最近耳にするようになりましたが、個性・才能を使って、自分だけが富や権力を得るのは地の時代の価値観。
個性や才能を自分だけでなくコミュニティにも還元していくことが、水瓶座の時代における、本当の意味での「個の時代」です。
水瓶座の時代をすでに体現しているひと
水瓶座の時代をすでに体現しているひととして、ひそかに大注目しているのが、台湾のIT担当相のオードリー・タン(唐鳳)さんです。
タンさんはもともと天才ブログラマーで、中学を中退してシリコンバレーでIT企業を起業したり、アップル社の顧問をしていたり、政治家としてはかなり異色の経歴の持ち主です。
また、トランスジェンダーでもあります。
これだけでもすでに水瓶座っぽい要素をたくさんお持ちなんですが、彼女の場合はさらに、コンピューターだけでなく、もともと社会の課題解決にも興味を持っていて、2014年に台湾で起こった学生運動をITのスキルで支えたハクティビストでもありました(ハクティビスト:ネット社会の透明性を促す活動をする集団)。
つまり自分の天才プログラマーとしての才能を自分の所属するコミュニティが良くなるように使ったわけです。
コロナ禍でも、マスクを安心して買えるアプリで買い占めの混乱などを防いだことは有名だよね
そして、彼女自身が天才だったりトランスジェンダーだったり、いわゆるマイノリティに属する部分が多い方でもあるので、政治家としての姿勢も、少数派も含めた色んな人の意見を取りこぼさずに聞いていくということのようです。
ちなみに彼女は水瓶座ではなく、牡羊座生まれです。
それどころか、水瓶座には天体がひとつもありません。
ですが、彼女の生き方が非常に水瓶座的に感じるのは、ご本人の資質・リソースを水瓶座的に使っているということでもあります。
なので、別に水瓶座生まれでなくても、自分の持てる資質を水瓶座的に使うことはできます。
何より多様性の時代なので、何座であろうと”全員OK”です。
余談ですが、タンさんの写真を初めて見た時、あの柔和な表情と深い知性が宿った静かな目がものすごく印象的でした。昨今の台湾情勢とも相まって、「三国志」の諸葛亮みたいだな…と(笑)。
でも牡羊座ですから、中身はかなり熱いはずです。自分の理想の世界に向かって全力で走れるし、その底力も持っている方です。
波に乗ること=変わること
今は大きな変化のとき。
別に占星術の観点から見なくても、これまでの自分や成功体験に固執せず、この変化の波に自分なりに乗っていくことが大切だといえます。
その際に、報道などにあまり振り回されず(マスメディアは所詮マスですから、個ではない)自分の頭で考えて行動することも重要ですね。
それと、風の時代・水瓶座の時代というものは、あくまで占星術の話題であり、また占星術界では昔から知られていたことで、特に秘密の話でもありません。
ましてや12月22日から何かが二極化するとか、冬至までにこれをしないとまずいとか一切ありませんのでご安心ください。
天体の運行をみる占星術は、時計やカレンダーと同じで、刻々と過ぎる時間をあつかう淡々とした占いです。
地球上には時差もありますから、この日時をもって何かがガチッと切り替わる!なんてこともありませんし、現時点で生きている人はみんな一緒にもう風の時代を生きています。
そして今、何かすべきことがあるとすれば、何を置いても、まずは大掃除やお正月の準備ではないでしょうか(^^)
今年は誰にとっても色んなことがあった年でしょうから、無事お正月を迎えられるのは幸せなことだと思います。
冬至だろうがグレート・コンジャンクションだろうが、スーパーの年末特売は大事だよね
お正月用にコーヒーを3袋も買いました…
これからの時代、大きく変わっていくことは確かですが、私たちにできることは、自分のリソースと状況に合わせて自分なりに変化していくことだけ。自分にできることを粛々とやっていくだけです。
もちろん、そのなかで嬉しいことも、がっかりすることもあるでしょう。
占いはそのための、あくまでヒント。
風の時代であろうとなかろうと、自分らしく淡々といきましょう。
Radiotalk「テラコヤラジオ」では、社会、組織、個人についてもう少し詳しくお話しておりますので、よろしければお聴きください。
あくまで占星術の観点からですが、これからのヒントにしていただければ幸いです。
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