人生のコスパは長期的視点で考える
ビジネスでもプライベートでも、コストパフォーマンス(以下、コスパ)を考えてみることは大事ですよね。
コスパというのは「お得かどうか」だね
以前、「結婚はコスパが悪いからしない」という意見が物議を醸したことがありますが、コスパを検討すること自体は悪いことではないと思うのです。
ただし、その視点が、長期なのか、短期なのかはテーマによっては結構重要です。
もくじ
ブラックな職場を辞められないのはなぜ?
ブラックでも、本人が楽しみを見出していたり、やりがいを感じていたり、何かしらその現状に納得感があれば、他人が口出しする必要もありません。
でも、大抵は「もう辞めたい」「辞めてやる」と言いつつ、辞めない人は結構多いですよね。
そのなかに、どう見ても救いようのない状況でボロボロになりながら働いている人たちがいます。
なぜ辞めないのか尋ねると、
「辞めると収入がなくなるから」
という理由もまた多いです。
こういう考え方をしてしまう場合、短期的なコスパ、つまり目先のことしか考えられていないと言えます。
確かに収入が途絶える不安というのは、生活に直結するものですし、気持ちはよくわかります。
ただし、そこで何も手を打たずにいると、収入が途絶える前に、自分の体力や気力が途絶える可能性も大きいわけです。
「このままだと身体やメンタルをやられるのではないか」
と考えて手を打つことができる人は、長期的な視点でコスパを考えています。
一度心身をこわしてしまうと、なかなか復職できず、さらに大きな収入不安を抱えることは、容易に想像できるのではないでしょうか。
つまり、長期的な視点というのは、人生全体を考えるということです。
もちろん、一時的な痛み(短期的にはコスパが悪い)を抱えることもあります。
その場合は、その痛みをなるべく少なくするにはどうしたらいいか?を考えて、行動していけばいいのです。
あなたの残り時間を考えよう
あなたの人生は、とても貴重なものです。
しかも、その貴重さを守ることができるのは、あなただけです。
ここで、あなたの残り時間を考えてみましょう。
あなたは自分が何歳くらいまで生きそうな気がしますか(何となく、直感で結構です)
もしあなたが今35歳で、75歳くらいまでは生きてるかな?と思うのでしたら、あなたの残り時間は、あと40年くらいですよね。
ところが、私たちは、人生の3分の1は眠っています(1日でいうと8時間)。
ということは、実際あなたがやりたいことをやったり、夢を叶えたりするには、その残り時間の3分の2しかありません。
あと40年なら、実質26年くらいになります。
そして、もうひとつ見逃しがちですが、年を取ればとるほど、若い頃と同じスピ―ドでは動けなくなってきます。
「あと、これだけしか生きられないの?」
と自覚すれば、ボロボロになってまで働かなければならない職場などさっさと辞めるべき理由が見えてくるのではないでしょうか?
仕事だけではありません。
あなたを尊重してくれない人々と、自分を押し殺してまでつきあってあげる時間など残されていないこともわかるでしょう。
同じ金額の収入を得るにしても、あなたはもっと楽しく働いていいし、あなたはもっと安心できる人たちとつながっていいのです。
むしろ、なるべくそういう状態で、残りの時間を過ごしていくべきなのです。
「逃げる」ことの効用
YouTubeに「逃げる」というテーマで今日と明日、動画を2本アップします。
実は、「逃げる」ことは、人生のコスパを考えるとき、非常に重要な選択肢のひとつなんです。
「逃げる」という響きがなんか負け犬っぽくていやだな~という人は、
- 撤退
- 損切
というと、そうでもないのでは?
ビジネスではごく当たり前になされていることです。
あなたはあなたの人生の経営者みたいなものですから、しかるべきときに撤退や損切をするのは、ごく当たり前の行為なのです。
過労やハラスメントなど、あなたを疲弊させる職場や、いじめやDVなどあなたの安全を脅かす人間関係は、人生の無駄です。
益がないのですから、ビジネスでいえば損でしかありません。
なので、迷わず損切すればいいですし、とても疲れているのなら、いったん撤退して、元気になったらまた攻めればいいだけ。
人生は何度でもやり直したり、チャレンジしたりできます
「逃げる」ことは、そのための大事な手段のひとつ。
ぜひ選択肢に入れておいてください。