太陽・月・アセンダントの違い

個人のホロスコープを読むときには、ポイントとなる点はいくつもあるのですが、その人の性格・性質などに関わる部分として代表的なものが、

  • 太陽
  • アセンダント

です。太陽と月は天体、アセンダントは感受点です。

これらを読むと、その人が「どんなタイプの人か」がつかめます。
読むとは、上記の3点において、サイン(星座)、ハウス、アスペクトを確認し、その関りを読み解いていくということです。

では、サインが乙女座の場合を例に挙げてお話してみましょう。

太陽があらわすもの

太陽は人生の目的・目標、「私はこんな風に人生を生きていきたい!」というものです。

もし太陽のサインが乙女座であれば、“乙女座っぽいスタイル”で人生を切り開き、生きていきたいということ。
乙女座スタイルというのは、物事を鋭く分析して調整したり、あるいは他人の役に立つなどです。

ただし、太陽はあくまで目標なので、この人生を通じてそういう生き方を獲得したい!というものです。
自らこれに取り組むことでその資質が開発されていく下地を持って生まれた、ということなので、何もしなければ分析がまったくできない乙女座のままで過ごす…なんてことにもなりかねません。

別の言い方をすれば人間関係や社会生活を通じて、分析力や他人へのサポート力を身に着けさせられる人生ともいえますから、そういう機会がきたときに逃げずに取り組んでいくと、星が示す通りの能力を発揮していくようになる、ということです。

成功者や自分らしい人生を生きている人というのは、占星術的に言えば、この太陽をしっかりと使って生きているということになります。

あん
あん

「自分の使命が知りたい」という人がいますが、この太陽の状態を分析することで、そのヒントが出てきます。

月があらわすもの

月は感情・気分をあらわします。

感情の原型というのは、子どもの頃に親や生育環境から受けたものが大きく影響します。
月のサインには、子どもの頃からあなたが好きなものごと、安心するものごとなどがあらわれていますので、自分がどういう子供だったかということを思い出してみてもいいかもしれません。

もし月のサインが乙女座であれば、子どもの頃困っているお友達を助けたり、親や先生のお手伝いをしたりするのが得意だったとか、整理整頓が得意だったという記憶があるかもしれませんね。

断捨離は分析と調整の繰り返しだよね

ねこ
ねこ

ただし、”三つ子の魂百まで”というように、月はあなたのなかの童心と言ってもいい部分です。

つまり素直な気持ちで「これが好き」「これが楽しい」あるいは「これは大嫌い」などと思うもの。

気分や好き嫌いだけでは仕事ができないように、キャリアの成功のような社会的な部分を発展させるには、あまり月だけを頼りにしないほうがいいと思います。

とはいえ自分の月を満たす要素がその仕事に入っていれば、あなたは楽しく働くことはできるでしょう。
自分の仕事において、純粋に「これは楽しい」「これは好き」という部分があれば、月を満たした仕事といえます。

アセンダントがあらわすもの

アセンダント(ASC)は、第一印象や行動パターン(その人が無意識にどのような振る舞いで物事を行うか)をあらわします。

アセンダントが乙女座の場合は、男女ともに知的でこざっぱりした感じの第一印象です。女性なら清楚と言われることもあるかもしれません。

そして、行動パターンとしては、分析的でよく他人をサポートします。
つまり状況を的確に分析して、今、誰がサポートを必要としているのかなどを一瞬で見つけて行動できるということです
また、誰かの役に立つことに喜びを感じるタイプでもあります。
これらを子どもの頃から無意識にやってのけるのがアセンダント乙女座の人たちです。

太陽との違いがわかりますでしょうか?
同じ乙女座の資質でも、太陽は一生をかけて獲得することで、アセンダントはすでに持っている武器のようなもの(基本スペック)です。

また、アセンダントは容貌(ルックス)とも言われるのですが、どちらかというと造作ではなく雰囲気といったほうがいいと思います。

背が高いとか、色が白いとか、目が細いとか、造作は星の影響よりも圧倒的に遺伝子ですからね(アセンダントが乙女座の男性は中年期以降毛髪量が…みたいな記述を読んだことがありますが、心配な方はホロスコープよりもお父様の頭のご様子を確認されるほうが手っ取り早く確実かと思います!)。

ちなみに太陽や月のサインとちがい、アセンダントはぱっと見でも結構わかります。
獅子座なら小柄な人でもやたらと堂々としているとか、お喋り好きで飄々としている感じなら双子座だったりします。

雑誌などの星占いが当たらない理由

西洋占星術はもともとは西洋文化のひとつです。

日本に定着したのは雑誌やテレビの12星座占いの影響が大きいでしょう。

ただし、エンタメとして楽しむぶんにはいいのですが、個人単位での資質や運などを見るにはかなり正確さに欠けるため、多くの人を楽しませると同時に、「星占いなんて当たらない」と思う人を増やしている面もあると感じています。

では、なぜ雑誌やテレビの12星座占いは当たらないのでしょうか?

実は、12星座占いは上記に述べた太陽のサインを基本にしています。

太陽のサインが乙女座の人が「乙女座生まれ」のところを読んでみれば、「あなたはよく気が付き、他人をサポートするのが得意です」と書かれていたりするのですが、乙女座さんが「えっ?むしろ苦手だけど?」と思うのも無理はないのです。

太陽のサインは取り組んでこそ開花していく資質だからです。

逆に当たっている!という人もいる理由

もちろん、「当たっている!」という人もいるでしょう。その場合考えられるのは、

  • すでに太陽の資質が開発され、発揮されている
  • アセンダントと太陽が同じサイン
  • 月と太陽が同じサイン

でしょう。

アセンダントは無意識の行動パターンではありますが、大人になれば誰でも、自分がこういうタイプだな(あるいはこういうタイプだと思われがちだな)とある程度は把握しているものです。

また、月は子どもの頃から持っている感情のパターンなので、「そうそう、その通り!」と自分でも自覚しやすいという面があります。

それらが太陽と同じサインなら、太陽がまだ開発されていなくても、そのサインの資質を認識しやすいということになります。

太陽・月・アセンダントが同じサインというのは矛盾がなく一貫性のある生き方をしやすいというメリットがありますが、一方で、自分が今どの天体や感受点を使っているのかが見えにくいというデメリットもあるでしょう(ホロスコープにこだわらなければ何の問題もありませんが)。

星占いが“当たらない”ということ

雑誌の12星座占いではなく、ホロスコープから鑑定してもらったご本人が「当たっている」と思うのは、結局その資質を自分で認識しているかどうかにもよるといえるでしょう。
もちろん自覚していなければ「当たっていない」となります。

では、自覚していないとはどのような状況でしょうか?

まだその資質が十分に開発されていない、発揮されていない、ということです。
つまり、それは種の状態であり、可能性(ポテンシャル)なのです。

そこに「もしかしたら…」と気づいて、自分の可能性を試行錯誤しながら探っていくとよいのです。

ホロスコープはその羅針盤として使えるツールのひとつです。

それが占いを活用するということであり、当たった・当たらないで一喜一憂することが無意味だという理由でもあります。

ホロスコープは提案書のようなものです。

当たっている部分はさらに伸ばし、当たっていないと思う部分は新たな可能性だと思って開発してみる。
せっかく占うのなら、前向きに活用してみるとよいと思います。

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