思い込みを外せばラクになる
私たちは常にあるフィルターを通じて、物事を見ています。
それは「思い込み」です。
ビリーフともいわれます。
この「思い込み」は、私たちの人生をかなり左右します。
自分が苦手だと思っていることや、うまくいかないと思っていることの裏には、この「思い込み」があるかもしれません。
特にネガティブな思い込みです。
この記事では、「ネガティブな思い込み」を外す方法をお伝えしていきます。
本当に思い込みひとつなんですよ
もくじ
思い込みは過去の経験から作られる
私たちは、幼いころから様々な経験を積み重ねて生きています。
その経験にはポジティブなものもネガティブなものもありますが、簡単にいえば、前者からはポジティブな思い込み、後者からはネガティブな思い込みが作られていきます。
例えば子どもの頃犬を飼っていてとても可愛がっていた人には、「犬は可愛い」という思い込みがあります。
なので、大人になっても犬を見ると「可愛いな」と思い、怖がったりはしないでしょう。
逆に、子どもの頃に犬に咬まれて痛い思いをしたという人のなかには、「犬は怖い」という思い込みがある人もいます。
大人になってもなぜか犬が苦手、という場合、その経験からくる思い込みが影響しているのです。
もし目の前に、とてもフレンドリーでおっとりとした大型犬がいる場合、「犬は可愛い」と思っている人は喜んで撫でるかもしれませんが、「犬は怖い」と思っている人は容易には触らないでしょう。
例えその犬が、どちらの人にも同じ態度を示したとしてもです。
思い込みを外す方法
このように、仮に物事が中立であっても、自分の思い込み次第で、その物事はポジティブにもネガティブにも転びます。
だったら、ポジティブもしくはニュートラルな思い込みを持っていたほうがいいですよね。
思い込みを外すには、以下の2つの方法があります。
①それが客観的事実でないことを知る
自分がいつもうまくいかないことが、実はそのまま思い込みになっています。
それが客観的に見て、本当にそうなのか、少し疑ってみましょう。
例えば、人間関係で仕事をすぐに辞めてしまう場合は、「自分は職場での人間関係が苦手」という思い込みがあるかもしれません。
もっと言えば「職場の人間関係は(自分には)難しい」というものですね。
でも、これまでの職場で、本当に誰ひとりとしてうまくいかなかったのでしょうか?
ひとりくらいは、気兼ねなく話ができる相手はいたのではないでしょうか?
「確かに得意じゃないけど、気の合う人を見つけられる場合もあった」と考えられれば、ネガティブ100%から95%くらいまでにはなるかもしれません。
一般化に注意
思い込みは過去の経験から作られると述べました。
何度も繰り返し経験したことはもちろんですが、たった1回でもその経験が強烈だったりすると、思い込みが作られやすくなります。
たった1回の出来事をすべてに当てはめてしまうと、思い込みになります。
例えば、子どもの頃、たった1回咬まれた経験が、「犬は人間に咬みつく怖い生きものだ」という思い込みを生んだり、新卒で入った会社でパワハラを受けた経験が、「職場というものは危険な場所だ」「自分は職場の人間関係が苦手だ」などという思い込みを生むのです。
だからこそ、「本当にそうだろうか?」と改めて考えてみることがとても大事です。
例えば、すべての犬や職場が自分に必ず危害を加えるものではないことがすぐにわかりますよね。
そうすると、思い込みは外れやすくなります。
②小さな成功体験を積み重ねる
もうひとつの方法は、ポジティブな経験をすることです。
例えば、昔、人前でプレゼンをしたときにうまくできなかったという経験が、「自分はプレゼンが苦手だ」という思い込みを作っていたりします。
これは「プレゼンとは(自分にとって)難しいものだ」という思い込みがあるということでもあります。
確かに初回はうまくいかなかったかもしれませんが、本来その思い込みがなければ2回目以降はうまくいっていたかもしれません。
失敗したときとまったく同じ状況で今度は成功できれば、その思い込みを払拭することができるでしょう。
でもそういう状況が用意できない場合は、もっとハードルを下げてみてください。
仕事のプレゼンではなく、例えば仲間うちでパーティをしている時にちょっとしたスピーチをしてみるなどです。
これでうまくいけば、小さな成功体験を積むことができ、ネガティブ100%が80%くらいになって、フィルターが変わっていきます。
こんな感じで、「人前で話すことはそう難しいことではない」という新たな思い込みを作っていけばよいのですね。
自分にとって不利な思い込みは外そう
このように、ネガティブな思い込みは、心理的なブロックになります。
なので、これらの思い込みがあればるほど、人生は生きづらくなっていきます。
ネガティブな思い込みというのは、例えば他にも
- 私は運が悪い
- 私は身体が弱い
- 私はお金を稼げない
なども含まれます。
いかに楽しくなさそうな人生になるかが分かるよね
- 私は結構運が良いほうだ
- 私は十分健康だ
- 私はちゃんと稼げている
というふうに思い込みを変えていってください。
そのためには、
- 「本当にそうだろうか?」と疑い、客観的事実ではないことを知る
- 小さな成功体験を積み重ねる
ということを試してみてくださいね。
ネガティブな思い込みを外すと人生はラクになりますよ